ゴーストオブツシマの評価・感想・レビュー

2020年7月17日にPS4ソフトのゴーストオブツシマ（Ghost of Tsushima）が発売されました。

インファマスを開発したSucker Punch Productionsが開発し、SIEから発売されています。
自分はトロコンまでプレイしたので、今回このゲームのレビューをしていきます。

景観が非常に美しい

ゴーストオブツシマはオープンワールドのゲームです。対馬という実在の島が舞台で、島の隅々まで探索できます。このゲームの良いところは、マップのどこをとっても美しいというところです。

「花が生い茂った草原」、「山の上から見る絶景」、「紅葉した木々」。思わず写真を撮ってしまうレベルです。もちろんフォトモードも搭載していて、色の調整や風の向き、時間帯の変更もできます。

日本の景観を表現したゲームの中で、この作品は間違いなくトップクラスに入るでしょう。

UIを主張させないこだわり

上記のように景観を重視しているためか、UIを全く表示させない使用になっています。UIは武器を出したりダメージをくらったときに表示される程度で、しばらくするとフェードアウトします。そのため、プレイヤーが物語に没入できます。

ただ、「あの武器を出したい！」となった時にサッと出すまでに慣れが必要です。L2やR2ボタンを出しながら武器を切り替えるのですが、武器が増えるともたつくことが多かったです。

型を使った独特な戦闘

戦闘は基本的に刀一本で行います。その他には、くないや鉄はう等の近距離用の道具や、弓のような遠距離武器もあります。刀アクションは「水の型」や「風の型」のような型を駆使します。戦闘スタイルのようなものです。
「敵が盾を持ってたら水の型！」のように相手が弱点とする型を戦闘中に切り替えながら進めていきます。そのおかげで戦闘が単調にならずにすんでいます。

また、戦闘中は敵が何人いても主人公は一人の敵に向いてしまう補正がついています。全体攻撃のようなものもないので囲まれるとまず勝てません。敵の一発も結構重いですし。この補正にイラつく時もありますが、遠距離から攻撃したり、隠密で一人ずつ始末したり、くないで前方にいる敵を何人かふらつかせることができるので勝てないことはないです。
戦闘を一言でいうと「やれることは多いが、完全に自由に動かすことはできない」といった感じですね。まあこれは戦闘以外にも絡んでくるのですが。

一対一の緊迫した勝負

もちろんボス的な存在もいます。
この場合、戦闘は一対一のタイマン勝負です。格闘ゲームみたいになります。相手の一発は重く、防御もしてくるのでゴリ押しができない仕様になっています。ダークソウルやSEKIROに近い感じですね。相手の攻撃をうまく弾いたり、防御不可の攻撃をギリギリでかわしてカウンターを狙わなければならないので、かなり緊迫した試合になります。
物語的に熱いシーンで一対一の勝負になったりするので、こちらの感情も高ぶります。演出が一流です。

民のために身を犠牲にする悲しくも勇敢な物語

物語は対馬の人間で蒙古という人たちが攻めてくるところから始まります。その後、対馬は占領されるので、物語の目的は蒙古に占領された対馬を取り戻すことになります。
主人公たちは武士という身分で、「誉れ（騎士道のようなもの）」を重んじて正々堂々戦おうとしますが、敵にとってはそんなことは知らないので普通にやられてしまいます。このままじゃ本当に対馬が蒙古のものになってしまうと思った主人公は、武士の教えに反する道を選択します。

こんな感じでストーリーは結構暗いですが、守るためにはどうしようもないんじゃないかと共感できる部分はあります。このゲームのコアとなる問題提起でしょうね。
ただ、主人公が闇への道を進んで得たスキルが戦闘で使えるようになるので、話は重くなるけど戦闘の幅は広がるという効果があります。感想ですが、どこかの拠点を攻める時、アサシンクリードやメタルギアソリッドシリーズをやっているとスニーキングや暗殺アクションがあってサクサク進めることができますが、今作の序盤のプレイ中は正々堂々正面から突っ込むことになって結構ヒヤヒヤしてました。それが物語が進むうちにできるようになると、嬉しいけどどこか悲しくなりました。開発者目線で見ると、こうやってプレイヤーの心情を揺さぶるテクニックは良いなーと思いました。

アイテム確認時のロードが異様に長い

悪い点はほとんどないのですが、強いて言えばアイテム確認時のロードが長いです。
例えば防具を購入する場合にどんな見た目なのかわかるようにモデルがロードされるのですが、それがなぜか長いです。ファストトラベルでマップを読み込むより長い気がします。
そのため、結構イライラする時があります。

まとめ【ゴーストオブツシマは面白い！】

ゴーストオブツシマは今年のゲームの中ではトップに入るレベルの面白さだと思います。
ゲーム好きのあらゆる人にオススメできるレベルです。ただし、斬首や血が飛び散る描写が普通にあり、死体がマップのいたるところにあるので、そういう生々しい演出がどうしてもダメなのであれば控えたほうが良いでしょう。

以上、ゴーストオブツシマのレビューでした。ありがとうございました！！