ゲームで頭が良くなるのか?

2019年8月30日

よく
「ゲームをすると頭が良くなるのか?」
ということを考える。

自分は本業でゲーム開発をしている身だが、それが正しいのであれば、社会的に救われるのでありがたいことだ。

世間ではちょっと厳しめのママが

「ゲームなんかしてないで勉強しなさい!」
「ゲームしてると頭が悪くなるわよ!」

とよく我が子に言っている。

まあ想像だが、だいたい当たっているだろう。

だがしかし、そんなネガティブな妄想をどうにかポジティブにして、
「ゲームって凄いんだよ!だって頭が良くなるんだから!」
と仁王立ちで堂々と言いたいものである。

ただ、勉強したほうが良いのは正しい。

それは間違いない。

「じゃあどうしたいのか?」
と言うと、

「ゲームをしたら頭も良くなるから、ゲームをしたって良いじゃないか!」

と言いたいのだ。

世の中にはゲームを悪と考える人が一定数いるので、その状況をなんとか打開したい。

それが自分の主張だ。

ここで少し自分の体験談を話そう。

実際の話だが、僕が中学1年の時に友達のK君の家でテスト勉強をしていたことがある。
息抜きにゲームでもしようかという流れになり、64で遊んでいたら、Kママが部屋に入ってきて

「Kちゃん!なんでゲームなんかやってるの!?」

と、かんしゃく混じりでK君の目の前に座り込み、暫くの間ピリピリとした空気が2階の子供部屋に立ち込めたのを覚えている。
これはテスト前ということもあるが真顔で怒ったところを見ると、やはり良いものとは思っていないのだろう。

正直ゲームよりも学校の勉強をがんばって、良い成績で良い高校入って一流ルートを歩むことが親としては安心できることは分かる。

だが、勉強しかしなかった人生が果たして楽しいのか?

それが子供の頃の楽しみを捨ててまで取る選択かどうか、という疑問も上がる。
だから今回この疑問を考察したいと思ったのだ。

さあ、前置きが長くなった。
念の為断っておくが、この考察は自分の経験則から推察したものだ。

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頭が良いことの定義

頭が良いといってもいろんな見方がある。
だいたいの人が思いつくのが仕事が出来ることだろう。子供に置き換えると学校の勉強が出来るということになる。他には知恵や効率性が挙げられるが、ざっくり言えば「役に立つスキル」だろう。
なので、以下のように定義する。

「頭が良い=生活の役に立つスキルを持っている」

子供時代の事例

子供時代は、勉強が役に立つスキルの一つだ。
義務教育で学ぶことは実生活に与える影響が多い。
ここで自分の小中学校時代を思い出してみる。

意外だが、成績は上から数えたほうが早いくらいだった。なので人並みより少し頭は良い程度だ。
やるゲームといえばアクションゲームやRPGだ。子供のころはマリオ64やポケモン等、ほぼ毎日プレイしていた。
とりあえず僕の事例ではゲームを普通にやっていても成績は上位に食い込むことは出来ていたので、ゲームは効果があったと言えなくもない。
だがこれだけでは信憑性も大してないので、当時一緒にゲームを楽しんだ友達のことを思い出してみる。

T君はどうか。
ポケモンでどっちが四天王を早く倒せるか。スノボキッズでどっちが早いか。よく遊んでいた。
ただしT君は勉強はダメダメだった。
下から数えた方が圧倒的に早かった。
僕とゲームではそこそこ張り合っていたにもかかわらず、このような結果になっているのは興味深い。
何故なのか。
ただ、T君は体育だけは抜群にできた。

他の友達についても考える。
だがよくよく考えると、だいたいの人がゲームをやっているし、成績もバラバラだった。
ダメな人はダメだし賢い人は賢い。

以上より、はっきりした理論は生まれなかったが、

ゲームをしても頭は悪くならない

と言えることは確かだろう。

とりあえず「ゲームをすると馬鹿になる」と狂ったように発言する親に対抗する材料は見つかった。
これを読んでいる方はどうだろうか?自分の子供時代を振り返ってみて欲しい。おそらくゲームをしている人が悪い成績を残しているとは限らないのではないだろうか?

ゲームに頭を良くする要素はあるか

今度はゲームに焦点を当てて考えてみる。
今回は2ジャンルに分ける。アクションとRPGだ。
よくわからない人のために軽く説明する。

アクションゲーム  
例:スーパーマリオオデッセイ、ゼルダの伝説シリーズ
説明:自分の操作がリアルタイムにゲームに反映されるもの

RPG
例:ポケモンシリーズ、ドラクエシリーズ
説明:敵を倒してレベルを上げて自分のステータスを強くしたり、アイテムや仲間を集めながら進めるもの

ジャンルを増やすとキリが無くなるので、レースゲームやFPS、格闘ゲームもアクションにしておく。

アクションゲーム

ではアクションゲームの頭を良くする要素を考える。

このジャンルはジャンプして向こう岸に渡ったり、近づく敵に的確に攻撃しなければ進むことができない。
これは空間を把握する能力が必須である。そのため、やり続ければ空間認識能力が鍛えられるのは間違いないだろう。また、瞬間的な判断がすぐさまゲームに反映されるため、直感と反射神経も鍛えられるだろう。

以上、空間認識能力、直感、反射神経が養えると推測できる。この中で特に役に立つのは空間認識能力だろう。空間認識能力は勉強なら数学の展開図や物理に向いている。実生活であれば、地図や間取りを見るだけで立体的に構造を把握したり、道に迷わないスキルを上げることが出来る。
他の2つは体育のような実技教科に向いている。運動神経が向上するということだ。現実的には道端で人とぶつからないようにするとかだろう。身体を使う職種に就かない限りはそこまでな気がしている。

推察するにアクションゲームは実用性が高い。結論が早いかもしれないが、ゴリ押しの理論ではないだろう。

RPG

次にRPGが頭を良くするかどうかだ。

RPGは敵を倒し経験値を集めるついでに、村人の依頼をこなしたり、各地のアイテムを取得したりする。数々の依頼を同時並行でこなしていくので、マルチタスク能力が鍛えられるだろう。
マルチタスクは実生活でも非常に有効な能力だ。一例を挙げてみよう。

「仕事の帰りにスーパーに行こう。今冷蔵庫にはじゃがいもと人参があるから、今日は玉ねぎとカレールーを買ってカレーにしよう!」

これもマルチタスクだ。簡単そうに見えるが、周りを見る限り、そこまで考える人は多くないように感じる。ひとつのことしか考えられない人に比べれば、十分効率的だ。それは人として能力が優れていると言い換えることもできる。

ただ、別の話になるが、頭を使うことをマルチにすべきではない。
それは生産性が落ちるのでオススメはしないし、そういった研究結果もある程だ。
もしやるのであれば、上記の買い物の例のように管理的なことをマルチにすべきなのだ。

以上から、RPGは人としてのスキルが上がる可能性が十分にあることがわかる。

考察

まとめてみる。

経験則からは、ゲームをすること自体に悪影響はないことがわかった。

ゲーム側から考察すると、アクションゲームやRPGをプレイすると頭が良くなることもわかった。

今回は役に立つスキルがアップすることを頭がよくなることと定義したが、定義を変えれば違う見解も出てくるだろう。

これを読んでいる人が学生ならば、ゲームをしまくっても何の問題もないので安心してほしい。
ゲームのことで親からガミガミ言われたら、仁王立ちで「ゲームは頭に良いんだよ!」と言ってみて欲しい。
その結果の責任はとらないが。

ただし間違ってはいけない。

今すべきことを放ったらかしてゲームをするべきではない。
あくまで実生活に役立つ能力が上がるだけで、学校で教えられることが身につくわけではない。
頭を良くするには地道にひとつひとつの分野を学んでいった方が効率的だ。

ゲームは生活効率を上げるのに役立つものだと、補助的に考えるべきだろう。