インタビュー

会社を辞めて深センに語学留学した友人にインタビューしてみた

1年前に僕の大学時代の友人が、会社を辞めて中国の深センという都市に語学留学に行きました。

もう1年経ち、いい機会だとも思ったので、今回は僕がいろいろ聞いてみたかったことをインタビューしてみました。

彼は深センの南山区のシェアハウスにて留学中です。

以下、「ま」は僕で、「A」は友人です。

中国に留学した動機

ま:
それじゃあインタビューしていきまーす。よろしく。
まずはそもそも何で中国に留学しようと思ったの?

A:
よろしく。中国なんだけど、これから将来的に中国が発展していくのはもう揺るがないと思うんだよね。ここに自分のポジションを早めに移していつか楽をしたいと思ったから留学を決めようと思ったの。

この考え方自体は昔からそうで、中学高校時代から将来は絶対にインターネットが普及して皆がそれを活用してビジネスもしていく時代だと思ったのね。金持ちが生まれるなら絶対インターネットを活用すると。

今は人手不足って言われてるぐらいどこの会社もIT人材を欲しがってるし、やっぱり中学高校の時に来ると思ってた未来は本当に来たんだよ。

ただ当時は、俺の高校のクラスメートでIT系に進む人が少なくて勝手にチャンスだと思ってただけで。実際は人手不足って言われてるけど、それでも結構エンジニアが多いんだよ。これってライバルが多いって事だし、会社からしても使い捨てしやすいのね。

前に居た会社では後輩からの追い上げが凄くプレッシャーが半端なかった。知ったかぶり出来ないからかなり勉強もした。他にもいろんな事が重なって精神的にもやられたこともあった。なんか想像してたものと違うな。金持ちになって楽したかったなーっていう昔思ってたビジョンがとてもじゃないが実現出来そうになかった。

なんかそこで将来についてもう一度考えた直したのね。このままでいいのかと。時代も変わってくし、もうエンジニアに拘る必要も無いんじゃないかって。

ま:
方向転換しようかなーって思った?

A:
そう!で、留学を決めた年の前年末にワーキングホリデーっていう制度があるのをテレビか何かで知ったのね。留学って経験した事無いし、面白そうだと思ったの。

でも英語は出来ないし、他に出来る言語もなかったからどうしようかなって思ったんだけど、そういえば大学の第2外国語で中国語を選考してたなと。しかも中国でキャッシュレス凄いとか、AIが凄いって言われてるからそこからちょっと中国について調べたりしたんだよね。

いろいろ調べてくうちに中国ってこれからめっちゃ発展していくじゃん!ってのが分かって、あーじゃあ中国語勉強しようかなって思って中国への留学を決めたんだよね。

ま:
なるほどー。ちなみに最初は台湾に行くとか言ってなかった?

A:
そうだね。実際に台湾にも行って台湾大学の先生にも話を色々聞いて「行けますよー」とは言われたんだよ。初めて留学するなら親日と言われてる国に行った方が最初はハードルが低いかなと。
でも中国語を学ぶだけならいいけど、学んだ後は台湾に残るかって言われるとなんか違うし、そもそも文字が中国と違っていて、台湾は繁体字っていう文字を使っていて、中国は簡体字って文字を使ってるんだ。それに中国が親日じゃないって訳でも無いし、そういうのは実際行ってみないと分からないわけだから、そこで旅行で深センに3日間訪れたんだよ。

その時はちょうど深センの都市についていろいろ記事が書かれていてなんか想像してた中国と違ったんだよね。
深センに興味を持ったのは都市が特殊的で海外問わず国内からも人がいっぱい集まって、今一番盛り上がってるんじゃないかなと思って深センにしたんだよ。

ま:
なるほどーそんな経緯があったわけね。

A:
そういうこと。
実際日本人が中国にいるのってまだまだ少ないと思うし、せっかく他の国より簡単に中国語を覚えられるのに、行こうと思わないでしょ?

ま:
まあそうだね。発展途上国だからなんとなく下に見てる感じはあるかもね。行って自分のレベルが上がるのか疑問というか。

A:
そう。下に見てる感じはある、中国国内のニュースって自分から得ようとしなければ全然得られないじゃん?得られたとしてもバズった記事、例えば中国のここはすごい!ここがダメだっていう、極端な記事しか目立たないのよ。自分の中で「中国はこういうものだ」って考えが出来ちゃってるから、悪い記事の方が納得感があってバズりやすくなるイメージなんだよね。

でもそれって自分の目で確かめて無くて、勝手に想像が膨らんじゃってるところがあると思うんだ。「知らない」から「怖い」ってのも分かる。
自分としては怖いから行かないんじゃなく、これから絶対発展すると思ってるから、まずは1年留学して実際どうなのか見てみようと。
怖がって行かないなら、これってチャンスじゃん!ってね。

ま:
なるほどそれも動機なわけだね。
あまり競争相手がいなかったところに行こうと。

A:
あと「知らない」っていうのは「チャンス」だと思うんだよ。
想像してみて。皆がネットリテラシー高かったらAmazonやGoogleとかいわゆるその分野で一番強いところしか使わないでしょ?
ある問題を解決したかったらあのサービスを利用すればいいってのはネットリテラシーが高いから出来ること。自分でも調べられる。

でもネットリテラシーが低いって事は新規が参入する機会が多いの。ネットが上手く使えないから、信用出来る知人か友人に聞く。
そうすると、新しいサービスが生まれてきても、すぐ消える事は無く。広告費を払って使ってもらったり、レビューや人伝でそのサービスを知ることになる。
けどそれってマナーみたいに知らないから悪い事が理解出来ないにも繋がってくる。

これについては教育の問題もあって、教育が行き届いてない、全員が全員お金を払って学べるわけでも無い。だから教養が無い人はマナーも悪いし。そこがニュースになり、一括りに中国人はマナー悪いに繋がってると思うんだよね。
これは時間が解決すると思うからそんなに大きい問題では無いと思うけどね。

中国国内の環境について

ま:
日本とはどう違うの?

A:
日本と中国でいうと違いはかなりたくさんあるし、中国の各都市と深センで比べるとまた大きく違う。深センってかなり特殊なのね。

ま:
深センに限定すると?

A:
まず深センって平均年齢がかなり若いよ。

ま:
え、マジ?若いんだ。

A:
俺が聞いたところによると27歳くらい。
※他にも諸説があるらしく、彼の話ではそうらしいです。

ま:
そうなの?へー若いな。

A:
俺らもう平均超えてるんだよ。笑。
それで65歳以上が1%くらいしかいない。だから福祉に使うお金が少なくて済むんだよ。

ま:
うわーすごいなー学園都市みたい。面白いねー。

A:
だから医療福祉にかけるお金を研究開発は若者へ投資出来る!
もちろん老人を無下に扱うこともなくて、バスとか電車とかもタダですよ!ってちゃんとしてるわけ。

国からは経済特区って言って中国に5つしか無いんだけど、そこに深センが入ってる。しかも中国国内にある証券市場って上海市場と深セン市場しかなくて、お金が集中しやすい。さらに深センの隣が香港市場だから、国内のお金は深センと上海に集まって、外貨は香港に集まるから、海外と国内で取引しやすいめっちゃいい環境なんだよ。

ま:
すごくいい環境だなー。

A:
国からもある程度自由にやっていいよって感じで実験的なことを都市がやってくれるわけよ。
例えば、顔認証の監視カメラをいっぱい設置したり。ちなみに顔認識は中国が世界で一番すごいって言われていて、同時に100人以上の顔を認識、識別できるの。

ま:
それはすごいな。

A:
他にも10年前に行方不明になった人の今の顔を予測とかってのも出来るらしい。
最近だとドローンを何百台か使って、夜のライトアップイベントもやってたよ。ドローンをプログラムして、100台同時に飛行させ、ドローンに付いたLEDで光らせてみんなを楽しませたり。

ま:
というかドローンって普通に飛んでるの?

A:
そこまで見なくなった。大学で飛ばしたりしてる人はいたな。

ま:
なるほど規制がないんだ。

A:
そう。あとは街の真ん中でビルにLEDを埋め込んでライトアップもしたりね。1回で電気代1万円ちょいとかですごい安く済ませたりしてて。

とにかくいろんな面白いことをやってんの。儲かる儲からないじゃなくて研究用とか実験とかそういうのとかで。

ま:
いいね。

A:
ちなみに深セン大学も学生に起業支援していて、学生が起業できちゃうの。学校がスペースを貸してて、お金も投資してくれてビジネスやっていいですよって感じだね。何社かあるし。表彰もされてるみたい。

ま:
ちなみに実際にそこで起業して成功したら、学校辞めてそっち路線にいってもいいの?

A:
どうだろう。卒業はするんじゃないかな。実際中の人と喋って、その人たちは家庭教師のマッチングサービスを作ってて。家庭教師は深セン大学の学生で、外から募集をかけて、あなたにはこの先生が合いますよっていうサービス。

ま:
もう恋愛だけじゃなくて教育の現場にもそういうのがあるわけね。

A:
俺もそこで日本語の授業したしね。学生に「君たち卒業したらどうするの?」って聞いたら「このままこの会社を続ける。自分達でオフィスを借りてやる」って言ってた。

ま:
アクティブな人が多いの?

A:
アクティブな人多い。あと意識高い人多い。
意識高い人をバカにするような空気が全く無い。

ま:
そうなんだ!なんかもう「あ、やるんだ?」って感じなんだ?

A:
そうそう。「お、いいね!俺もやりたいな!」ってそんな感じだよ!

ま:
日本みたいに「え?起業するの?起業なんて失敗するかもしれないよ?」ってネガティブな人があまりいないわけでしょ?

A:
そうだね。こっちも失敗したとしても、投資されてるわけだから、自分のお金じゃないわけよ。チャレンジする環境が用意されてるの。

ま:
そういうのって起業宣言したらお金が集まってくるの?

A:
起業家を支援するグループがあるわけよ。そこに自分達が起業する内容をもちこんでプレゼンして、気に入った人がいたら投資するって感じ。定期的に開催してるね。

ま:
そこでお金集まったらスタート出来るのか。

A:
そのグループに参加すれば起業家達のコミュニティに入れて、同じオフィスにいる起業家達で集まって相談したりディベートしたり出来るね。さらに外部からコンサルをしてくれたりもする。普通はそういうコンサルってお金かかるんだけど、このコンサル料も含めての投資みたい。それで実際成功したら投資した分を回収するんだよ。

ま:
いいね!

A:
だから起業したい人はそういった所に応募する。ただ単に「起業します」ってだけだと友達内で「君起業するんだ」ってなるけど、ちゃんとした場所に行けばサポートもしてもらえるしお金ももらえるね。あとは自分の頑張りしだいで上手くいくかいかないかが決まる。

ま:
なるほどね。すげーフットワークが軽い感じがするわ。

A:
そうだねー。何人か知り合いにもそこで働いてる人いるし、商品化した人もいるし、逆に失敗した人もいる。深センから去っちゃったって人もいるね。

人の様子について

A:
若い人はマナーが良いよ。年寄りと違ってしっかりと自分の考えをもってるわけよ。
ある大学生と話した事あるんだけど、彼は初音ミクが好きだったんだよ。コンサートも行くし、いろんなコンテンツに対してちゃんとお金を落とすわけね。

ま:
え、そうなの?逆じゃないの?コピーとかのイメージがあるからさ。

A:
いやホント!

ま:
その人だけじゃなくて?

A:
他の人も!4人くらいで飯食いに行ったけど、みんなそうそうって。
他にも日本の動画を転載する人とも会ったことがあるんだけど、その人は作者に確認しにいくわけよ。「翻訳してビリビリ動画に転載していいですか?」って。
マナーとかしっかりしてるんだよね。ルールも守って。
逆に何も許可をもらわずに転載したら、ビリビリ動画のコメントに「それは良くないからやめたほうが良いよ」って書く人もいるし。

ま:
しっかりしてるねー。

A:
そう。お金落としてんだよね。それを聞いて「あ!そうなんだ!」って。
無料でダウンロードが当たり前だと思ってたからさ。

ま:
クリエイターに対して尊敬の念をちゃんと抱いているわけだ。いいね。

A:
そうそう。で、話を聞いたわけね。
ちょっと失礼だけど、中国の人って無料でダウンロードとかしてるんだと思ってたって。そしたら、してる人ももちろんいるけど、この作品が好きだからお金を落とさないと次の作品が出ないということを理解してて、だから僕たちはちゃんとお金を払ってるって。
その子もお金をそんなに持ってないわけよ。バイトも何個か掛け持ちしたりして。でも考えはしっかりしてたよ。

ま:
素晴らしいね。

A:
いやーびっくりした。まあ、その人も言ったとおり、無料でダウンロードしてる人もいるしってことだから、全員が全員じゃないっていう。

ま:
そこは日本でも一緒だよね。

A:
そう。だから偏見を持たないほうが良いよ。中国人だからみんなそうしてるって。

ま:
なんか深センだけ別な感じがする。考えが違うというか。技術もそうだけど。

A:
他の人も「留学に深セン選んで良かったと思うよ」って言ってくれるね。上海は日本人が5万人くらいいるんだけど、そっちは歴史がある街だから外から来た人に厳しかったり、年よりも多いし、マナーの悪い人もいるからって。
たぶん教育も関係していて今の若い人って学校行ってない人っていないのね。だから年寄りよりは教養があるんだと思う。それで深センは若い人多いから居心地が良いのかもね。

ま:
なんか深センは新しい波って感じがするよね。ビッグウェーブみたいな。

A:
あとこっちの人ねー、お金めっちゃ使うんだよね。自分の給料に見合う使い方してんのかってくらい。これ欲しいと思ったらどんどん金使うわけ。

ま:
自己投資として?

A:
いや、投資以外にも。

ま:
ああ、単純に使うんだ。

A:
そう。服とかも日本より高いからね。
服も買うし、大学を卒業したばかりなのに車も買ってるし。住むとこは安いけど。
だから、結構贅沢もしてるんだよね。

楽しかったこと

ま:
楽しかったことってあった?

A:
とにかくチヤホヤされる。日本人ってだけで。

ま:
例えばどんな感じで?

A:
サークルや中国人コミュニティに参加したりすると、いろんな人から「え!友達になろうよ!」とか「これ教えて!」とか「すげー君中国語うまいね!」とか。

アニメ事情

ま:
アニメ系ってやっぱり日本のが多いの?

A:
多いよ。日本のアニメは。

ま:
日本のアニメが放送されるの?

A:
そうそう。ビリビリ動画とかでね。
例えば、人気のアニメの最新話が公開されると、3万人が同時に見てたりね。

ま:
中国産のアニメはあんまりなの?

A:
俺は見たことないけど、誰かと話した時に「これに見たことある?」って聞かれて「ない」って言ってさ。それが国産のアニメらしくて、「これめっちゃ面白いから見てみて」って言われた。

ま:
一応スタジオもあるんだ?

A:
うん、あるある。

ま:
でも日本のアニメのほうが知られているんだ?

A:
アニメはね。ちなみに吹き替えなしの中国語字幕。
てか向こうの人さー、日本の声優詳しいんだよね。

ま:
なるほど、そういうの見たことあるかも。

A:
いやー知ってるとチヤホヤされて気持ちいいよ。笑。

ま:
承認欲求が満たされると?

A:
満たされるねー。人を褒め合うって感じかな。

ま:
そういえば最近日本でクリエイターがビリビリ動画に作品アップしたら、めっちゃコメントきて、それが褒めるコメントばかりで良かったって話がバズってたよ。

A:
あーそうそう。ほんとに動画投稿するならビリビリが良いと思うよ。めっちゃコメントつくしみんな褒めてる。
もちろん無断転載とか駄目なものは駄目って言うよ。

ま:
なるほどなー。モラルが高いんだ。見て見ぬ振りとかもあんまりしないんでしょ?

A:
そうかもしれない。なんか言わなきゃとか。とりあえずツッコミたい。

ま:
雰囲気が明るい感じがするわ。日本だとそうじゃなくて寂しい感じがあるけどね。
そっちは逆な感じするけど、どうなの?

A:
俺の周りは今日飯行かないとか、今度いつ空いてるとか聞かれるね。それもうざい感じではなくてすごい久しぶりな感じで。向こうからくるのが多いね。俺は自分から聞くのがあんまりなくて、マネしないといけないかもって思ったりしてるけど。
まあ結構気にかけたりしてくれるね。

残念なところ

A:
残念なのがね〜街が暗い!暗いところは暗い!
さっきLEDでライトアップしてるって言ったじゃん。明るいところは明るいんだけどね。

ま:
物理的に暗いのね?

A:
そう物理的に街灯がないんだよ。他の都市は田舎でも街灯があるのに、深センはなぜか街灯がない所が目立つわけね。
例えば朝、サイクリングロードとか川沿いを使って通勤してる人がいるのに、夜になると街灯がないから皆ライト使って走ってるわけよ。しかも結構危ないのね真っ暗だから。
シェアサイクル乗ってても暗いし段差もあるからコケちゃうわけよ。
だからそれをなんとかして欲しいなってのは今思ってる。

ま:
ちなみに東京みたいに舗装されてるの?

A:
舗装されてないね。けどずっと工事してる。インフラ工事をずっとしてる。

ま:
どんどん開拓してるわけね?

A:
そう。この3か月で近くの道路が良くなったりもしたね。

料理について

ま:
料理はどうなの?

A:
料理は美味しいんだけど飽きやすいかな。
深センって外からいろんな人が来てるじゃん。だから全国から色んな料理がきてるのね。四川料理とか東北料理とか広東料理とか。で、いろんな種類の料理が食べれるんだけど、地元の人曰く「美味しくない」、「本場じゃない」、「ちょっと味が違う」って言うわけよ。
種類は多いけどまあまあな味っていうのが深センの料理かな。
逆に飲茶とか点心系、あんまり濃い味じゃないやつは美味しいし飽きづらい。高いけど。

ま:
味がしつこくないんだ?

A:
そう。だから広東料理、飲茶とかなら毎日でも食べられる。

ま:
基本は中国料理ばっか食べるの?

A:
そうだね。一応ハンバーガーとかジャンクフードもあるけど、日本料理は俺は食わない!美味しくないから。
さっき言った地元の人が違うっていうのと一緒で、日本の料理は美味しくない。
美味しくても違うんだよ。刺し身とかも分厚く切られてるからなんか違うなーって思う。

あと生卵が食べれない。だからすき焼きとか牛丼が食べれない。あ、でもすき焼きは食べたなー。日本料理専門店は出してるのかもしれない。でも美味しくはないね。まだ美味しいって思った日本料理店がない。

ま:
料理の腕がどうこうってわけじゃなくて、そういう味付けなんでしょ?

A:
いや材料が違うんだよ。
日本から持ってくると高いから利益がとれないんだよね。そこはもうどうしようもないかなって思ってる。

料理はこんな感じかな。
朝食だけはだいたいみんな一緒なんだよね。豆乳とか揚げパン、肉まんとか。

ま:
揚げパンって脂っこいわけだよね?

A:
いやなんか特殊な揚げパン。日本にはないと思う。美味しいよ。

油条(ユーティアオ)って名前ね。中は何も入ってないよ。

ま:
なるほど。あとは普通にランチ食べて夕食って流れでいいの?

A:
そうだね。ちなみにお昼はシエスタ制になってて2時間くらい休んでお昼寝とかしたりする。

あとは出前がすごいよ。
ウーバーイーツってのが日本にもあるじゃん?松屋の牛丼を頼むと1000円超えちゃうじゃん?
こっちの場合梱包とか配送料が平均50円くらい。だから出前を頼む人が多いわけね。好きなお店も選べるし。お店も出前専門店があるぐらいで、お店では食べれないって店もあるよ。

ま:
しかも安いと?

A:
そうしかも安い。あとそういうところに限らず、店に入って注文したのに後から入ってきた出前のほうが優先されるね。
お店で食べる人ってレビューサイトにいちいち評価を書かないじゃん?でも出前はアプリを使うわけだから。
注文すると「受け付けました」って通知と、「配達員が受け取りました」「家につきました」って通知がくるわけよ。
で、その通知を押すとレビュー画面に行くから、レビューがしやすいんだよね。
だからお店もレビューを書いてもらいやすい出前に力を入れてるってんだよ。割引もするし。 配送料や梱包料を含めても出前のほうが安い場合もあるからね。

ま:
ちなみにレビューを結構気にするってことを聞いたことがあるんだけどさ。
例えば、星5がマックスだとして、日本人だと星3とか付けちゃうわけよ。でもそっちでやると「え?なんで?」ってなるんでしょ?

A:
そうなんだよ。日本では普通は星3じゃん?
こっちでは何も問題なければ星5だよ。星3だと驚かれるね。

ま:
なるほどー。話はもう十分聞けたよ。お疲れ様でしたー。

A:
はい。お疲れ様でしたー。

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