ゼノブレイドクロスを発売日の4/29に買って、少しずつ進めながら1か月半くらいでメインシナリオをクリアしたので、その感想を書こうと思います。
自分は99時間でメインシナリオをクリアして、その時のミラの開拓率が45.74%でした。前作はあまりサブクエストをやってなかったので今作は結構サブもやりながらだったんですが、まだまだあるっぽいですね。さすがにシナリオクリアしとくかと思ってまずはクリアしました。
レビュー前にまず、やったことのない人のためにざっとどんなゲームか書きます。
あらすじですが、2054年、地球で暮らしてた人類が異星文明間の戦争に巻き込まれて、限られた人数で地球を脱出しましたが、途中で惑星ミラに不時着し、ここで生きていくことになります。ここからゲームが始まるわけです。なんというか今作は前作と比べるとSF色が強いですね。前作はファンタジー色が強いと感じます。SF好きな人は結構ハマりやすいんじゃないかと思います。
というわけでまとめてみます。
まずは良いと思った点を挙げます。
- 広大なフィールド
- プレイヤーはアバターとして世界感に入り込める
- バトルの戦略性が幅広い
次に悪いと思った点を挙げます。
- セーブデータが1つ
- 文字が小さい
- ドールに乗れるタイミング
- ドールで探索すると敵の発生処理が遅れる
以上の点を順番に書いていきます。
広大なフィールド
ゼノブレイドクロスの長所は圧倒的にフィールドだと思います。いや本当にずば抜けてフィールドを探索することが楽しいんです。ワクワクします。
探索してて面白い点は以下の部分だと思ってます。
・多くの景色が見れる
・敵の生態系がわかる
・天候が多い
・ゲーム内の時間でいろいろな要素が変わる
まず、多くの景色が見れるという要素ですが、観光気分で多くのロケーションやランドマークが見れるところが良いですね。しかもめちゃめちゃ広いんですよ。フィールドが。前作のゼノブレイドの5倍以上あるらしいです。それで大陸が大きく5つあって特色があるわけです。砂漠系や森系だったり、「海の向こうに見えるあの大陸はなんだ?」と、知りたい欲に身を任せて進めることができます。ちなみに僕は白樹の大陸が好きです。地形と天候、夜の雰囲気とBGMが好きすぎてヤバいです。
そして、敵の生態系がわかる要素ですが、まあこれも観光要素ですね。敵を見るとレベルが表示されるんですが、それも良いです。最初のフィールドにめちゃめちゃでかいモンスターがいて(恐竜のブラキオサウルスに近い)、レベル90以上なんですね。いったいいつになったらあんなのとバトルできるんだよ!と思えるわけです。こういった要素は前作のガウル平原にもありましたが、やっぱりレベル上げの意欲は上がるのでゲームデザインとして入れるのは大アリですよね。
また、地形と同化してプレイヤーが通ると急に現れるモンスターもいるんですが、マジで心臓止まりそうになるんでやめて欲しいです。あ、本気で言ってるわけじゃないです。びっくりできるのは良いです。意外性は面白くする要素の1つだと思ってます。
さらに、天候が多いという点も素晴らしいですね。これは未開の星という点を大いに利用できていて、本当に感心しました。オーロラとか電磁嵐、上昇粒子とかがあって、それによってどのパラメーターが上がったり下がったりして戦略にも影響するので、本当に良いと思いました。あといろいろと綺麗な天候もあり、眺めているだけで安らげるので是非プレイしてみて欲しいです。
最後はゲーム内の時間でいろいろな要素が変わるとのことですが、夜になると先に説明した3つの要素が変わるわけですね。つまりどの時間にいっても何かしら変わっているので探索がとっても楽しいのです。
というわけで、広大なフィールドはかなり評価できると思ってます。真面目に今までやったゲームで三本の指に入るレベルだと思います。本当にフィールドは評価できます。
プレイヤーはアバターとして世界感に入り込める
これについては賛否両論ですが、長所の一つだと思ってます。
アバターにすることでオンライン要素にも対応させ、ゲームの自由度も上げることができましたが、シナリオ的には主人公にはっきりした目標がないので感情移入はしづらいと思いました。前作をやってると顕著にこの差がわかると思います。自分もこういうタイプのゲーム経験は少なかったので、何すりゃいいんだ?と最初は入り込みにくかったのですが、プレイ時間が増えるにつれてこの自由度に慣れていき、自分で考えていろいろなことをするのが楽しくなりました。
今回は未開の地を開拓していくゲームだ。と意識してプレイするとスムーズに受け入れられると思います。日本のRPGに多い明確な目標に慣れていると入りにくく、この差で賛否両論が発生しているのだと感じました。
バトルの戦略性が幅広い
バトルシステムは前作同様アーツを使って行われますが、さらに増えたシステムがあります。高低差と敵との距離、掛け声、そしてオーバークロックギアというシステムが増えています。ただ前作のビジョンはストーリーと合わないため入っていません。
やっていて思ったのですが、結構慣れるまで時間がかかりました。正直電子説明書を読むのがめんどくさかったのでゲーム内の説明だけでなんとかやってましたが、オーバークロックギアというパフォーマンスが上がるシステムを使いこなすまでに結構かかりました。
ただやっぱりアーツや自分の戦闘スタイルが幅広く選択できるので、それに合わせて戦略を練り、自分の能力を磨くことはRPG好きの自分としては非常にやりごたえがありました。
あと、もう少し述べさせてもらうと前作のビジョンが凄すぎたせいか、若干物足りなさを感じました。比較すべきではないと思いますが、やっぱり前作は大きかったなと。
セーブデータが1つ
これはなぜなのかなーと思います。あえてそういう設定にしてるのかわからないですが、別のデータで進めたいと思う瞬間は少なからずあると思うのでマイナス評価をせざるを得ないです。
文字が小さい
やり始めて真っ先に思ったのが「字小さっ!」でした。あんまり目がよくないので最初は見難かったですが、徐々に慣れました。だとしても明らかに小さいです。多くのユーザーが指摘している小ささになぜに開発段階で気付かなかったのかが圧倒的に疑問です。
ドールに乗れるタイミング
やっぱりこれはゼノクロの悪い部分として外せないですね。ドールというのはガンダムみたいな人が搭乗できるロボットです。ストーリーを進めると乗ることができますが、この乗れるタイミングがダメだなーと思っています。
なぜかというと、このゲームはフィールドを探索する面白さが突出しているので、ドールに乗ると細かく探索することなくフィールドを素早く移動してしまい、その面白さが半減してしまうのです。開放感があってこのゲームの魅力でもあるので、早めに乗れるようにしたのだと思いますがやっぱり違うかなと思いました。
大体3大陸の探索が終わるあたりで乗れるので、残りの2大陸の探索がドールを使うことで半減する可能性があります(基本的に泳いでも全ての大陸に行けますが、自分はメインシナリオで辿り着くまで行かないようにしていました)。ちなみに自分はそれがいやだったので、4大陸目の白樹の大陸に到着時にすぐドールから降りて人状態で探索してました。結果、あの美しい景色とBGMに心打たれました。これからプレイする人は是非、新しいところはなるべく人状態で行くことを大いに勧めます。
ドールで探索すると敵の発生処理が遅れる
これはなかなかきつい問題なのではと思いますね。ソフトの問題なのかハードの問題かはわかりませんが、直すべきだったのでは?限界だったのかもしれませんが…。
未プレイの人にもわかりやすく言うとドールはスピードがあってフィールドを人状態よりも早く移動できます。プレイヤーの近くには敵が生成されますが、早く移動することで敵の生成が遅れて緊張感がなくなると思いきや、見つかる処理はあるので周りに敵がいないのにバトルモードに移行している状態になってしまいます。
要するにこういうことが多発するわけです。↓↓↓
「ドールで探索楽し~♪」
↓
「やべっ。見つかった!」
↓
遅れて、高レベルの敵出現!!
↓
「ふざけんなあああああ」
↓
攻撃くらってドール大破
↓
「あっ、保険切れてたわ」
普通高レベルの敵には近づかないのが鉄則ですが、この現象のせいで近づいてることに気がつかない場合があるのです。なので、結構注意しなければならず、常に緊張感を持ってすすめることになります。「メタ的な現象もあえてゲームシステムなんじゃ」・・・と、割り切るのはダメか。
まとめ
以上より、良い点、悪い点ありますが、個人的には100時間も越えたので面白かったなーという印象です。音楽も自分が好きな澤野弘之さんなので、彼の曲が好きな人なら食いつき易いとも思います。未開の地を探索して異文明と交流したりするゲームなので、SFが好きな人や、好奇心が強くて新しいものが好きな人にオススメできるゲームですね。それと自分の意志でガンガンプレイしたい人はハマってしまうのではないでしょうか。
以上です。面白かったです。